アヤワスカ

私の初めてのアヤワスカ体験7-5@ブラジル

 ベッドに横たわると、すぐに目を瞑り、目まぐるしく湧いては出てくるビジョンを楽しんだ

 何を見たのか? 当時の日記の走り書きを見ても理解できないほど様々だった。私の最初のアヤワスカ体験の流れはこうだった

1.    快感と法悦、恍惚
2. 歓びと笑い
3. 感動と涙
4. 自他の一体感
5. 生への感謝と感動、命の美しさ

 言葉でこう羅列すると、実に安っぽい。言葉は大切だが、しかし自分の見たもの感じたものを文字や言葉で1割も表現できない。特にアヤワスカで得たビジョンは、言葉を超越した世界、こうして手記にしていてももどかしい。体験した本人にしか絶対に分からない。おそらく、私以外の経験者が人に話すとき、日記に書くとき、ブログに書くとき、皆一様に同じストレスを感じていることだろう。こんなとき、アーティストは、音楽や絵にその感動を書き残せる。しかしそれでも、彼らはそれが自分の見たもの、感じたものの一部でしかないことを自覚しているだろう

 さて、恍惚感を得ながらベッドに横たわった私には、脈絡もないキャラクターや色、映像が飛んでは消えていく。例えば、枝豆3兄弟に顔がついていて、ロープウェイのリフトに乗っては次々と私の前にやってくる。皆それぞれ変な顔をしては私を笑わそうとする。寝ている2人を起こさないように、思わず手で口をふさいではぷっと吹き出してしまう。こんな笑い方は、普段絶対に私はしないのに、どんなコメディや漫才を見ているのとは違った種類の笑いだった。枝豆3兄弟は次から次へとリフトに乗ってはやってきて、みな変な顔をして笑わせてくれる

 枝豆兄弟の次は、極彩色の美しい光の渦が私を取り巻く。うっとりしながら眺めていると、見たことのない国の景色がどんどん展開されていく