真昼の繁華街はいつも通りの風景、しかし前から歩いてくる人々が光っているのです
私は目の錯覚かと思い、何度も確認したのですが、人々に後光が差していて、その光を見ると、見知らぬ人々であるのに、抱きついて絶叫して泣きたくなる衝動に駆られました。前から歩いてくるはじめて目にする他人が、すべて愛おしく思えるのです。もちろん私は酒も薬も飲んでおらず、シラフの状態。この現象はいったいなんだろう? しかしその疑問よりも、人々の美しさとその光の愛おしさを感じるだけに留めました
こうして私は少しずつ力を取り戻し、社会に戻ってこれました。しかし、内観法を行ったのも数回で、道場に通ったわけでもありません。あの夏の夜の川べりで自分が変わったのを実感しましたが、それまで熱心に内観ばかりをしていたわけでもないのです
それから不思議な光を見た経験が何度かありますが、それは内観法によるものではありません。ちなみに、ある修行法を経て意図的に光を見る機会は何度かありました。その光の正体についてはまた記したいと思いますが、同様の経験やそれ以上のものを、セレモニー中に見たり体験することは、あまたあります
ほかにも、人が自分の中に静かな歓びやエネルギーを感じる方法は多々あり、それは瞑想であったり内観法であったり、様々な方法が世界中にはあります。自分に合った方法に出合えると素敵です
いずれにせよ、方法論は多々ありますが、すべてのものが愛おしくなり、思わず抱きしめ合いたくなるような衝動、感じられるものはおそらく同じなのではないかと考えています